2018.11.15

【朗報】「ストライクガジェット」で、〝嫁〟にマッサージしてもらえるぞぉおおお!

合同会社MOAI 行ってきた

こんにちは!「3rd Factory レポート」編集部です!さっそくですが、前回お伝えしたというプログラムをおぼえていますか・・・?

「挑戦・成長・進化!」をキーワードに、新しい商品やサービスを作り出す起業家の方々を、バンダイナムコが全面的にサポートする企画、バンダイナムコアクセラレーター2018!そのコンテストで優秀賞を獲得し、日々進化していく6チームを紹介する本シリーズ。第2回目は、合同会社MOAI設計さんの取材に行って参りました!

夢を諦めない!オタクが始めた偉大な挑戦
EO/CTO竹内幸広さん、もあちゃん、COO國本博司さん

CEO/CTOの竹内さんは工業高等専門学校の機械科を卒業し、ロボットやコンベヤーを扱う会社に就職。機械設計者として約10年間のキャリアを持つ一方、5歳の頃からアニメや漫画が大好きだった、筋金入りのオタクでもあります。

会社員時代から、ファンの声がなかなか作り手に届かないアニメ・漫画業界にもどかしさを感じていた竹内さんは、自らアニメ・漫画業界を変えたい!という強い思いのもと、ついには独立を決意。本職を継続しつつ、業界との関係づくりに奔走します。

転機となったのは、フリーランスの機械設計をはじめてから数ヶ月たった頃。インターネット上で、「アイドルが歌って踊るステージの床になりたい。それを叶える装置を作ってほしい」という依頼を見かけて、名乗りを上げました。

1年後の2017年春、試作品は完成したものの、依頼者の離脱によりプロジェクトは解散することになりました。しかし竹内さんは、たとえ自分だけでも夢をあきらめたくないとい思い、自分で集めた仲間とストライクガジェットを事業化することに。8月、合同会社MOAI設計として挑戦をはじめました。

「モアイ」の名に込められた思い

――MOAIにはどのような意味が込められているのでしょうか?

竹内:Mechanical(機械)、Otaku-Life(オタクライフ)、Animation(アニメ)、Innovation(イノベーション)の頭文字を取っています。ガンダムとか好きなのでアルファベットの頭文字で意味を作るの好きなんです。メカニカルとアニメーションは当初から使いたいなと決めた上で、覚えやすい名前にしたいなと思って。

――モアイというと、真っ先にモアイ像が思い浮かびますね!

竹内:モアイ像があるのはイースター島ですよね。作りたての会社なので、「いいスタートを」切れるようにというダジャレもかけています。

――具体的にはどのような事業を展開されているのでしょうか?

私たちは、自動車業界で身につけた技術や知識を使って、アニメ業界の活性化を促すことを目標にしています。 いくつか取り組みたいテーマがあるのですが、最初の突撃隊長が空圧式触覚表現システム【ストライク・ガジェット】です!このVR体験ウェアを身につけることで、二次元と三次元の壁を乗り越える体験ができるようになりました。

そして体感!ストライクガジェット
ストライクガジェット

――えっ、これですか!?管がいっぱい繋がっていますが…いったいどのような装置なんでしょうか。

竹内:これまでのVRは音と映像での表現でしたが、私たちはこれに「触覚」を加えることで、新時代のVR体験を可能にしました。【ストライク・ガジェット】は元々「アイドルステージの床になりたい」という思いを叶えるためにデザインしたので、第1シリーズは人間の胴体部を刺激する装置になっています。

「サンドバックに憑依して殴られるVR」とか、「RPGの盾役になって仲間をかばうゲーム」とか、この装置を活かすコンテンツをいくつか考えたのですが、お客さんからマッサージに使ったら気持ちよいという提案をいただき、ボイスだけなら少ない資金でもつくれるなと採用しました。そうして「女の子に踏み踏みされる(背中マッサージをしてもらう)」感覚を味わうことができるようになりました。

――どうしてこのような形状になったんですか?

竹内:触覚刺激を再現するにあたっていろいろ検討したんですが、振動や筋肉に電気を流すような方法だと、人間が上に乗っかるという感覚を出すのは難しいと思いました。錯覚を利用して可能にする研究もあるんですけど、大量の実験が必要なので私たちには手が出せず…。「錯覚させるのが無理ならば、直接押してしまえばとりあえずリアル!」ということで、前職で使っていたエアシリンダー(空気圧を使った機械)を採用してみようということになりました。

エアシリンダーを採用

――前職の経験が活かされた瞬間ですね。ここまで聞くと、踏み踏みされる感触が気になります!

ストライクガジェット装着!

「踏み、踏み…(カシュッ…カシュッ…)」
「踏み、踏み…(カシュッ…カシュッ…)」

――音声と連動して、確かに踏まれているような圧が背中にかかりますね…。そして、ふつうに気持ちいい(笑)。

羽ばたけ!オリジナルキャラ「もあちゃん」!

――おかげさまで素晴らしい体験ができました。この装置はもう販売されているんですか?

竹内:はい、研究開発向けに150万円で完全受注販売しています。ほかにも、空圧制御装置や制御回路のみの販売も行っています。こちらは手軽に機械制御ができるキットなので、個人の研究者の実験や、アミューズメント用の舞台装置としても活用いただけると思います。また販売だけでなく、今後はリースでのレンタルも検討中です。
どうしても個人で買っていただくには高価すぎるので、しばらくはコンテンツを作って体験していただく形で皆さんに楽しんでいただこうと思っています。
秋葉原のオフィスでVR体験会を開催しているので、ご興味のある方はお気軽に立ち寄ってみてくださいね。

商品の認知度を上げるために、今年3月には、弊社オリジナルキャラ「もあちゃん」の声優オーディションも開催しました。

――もあちゃん?

会社の知名度アップのために作った公式キャラクター

竹内:会社の知名度アップのために作った公式キャラクターです。実弟のクマダクマキチというイラストレーターがデザインしています(笑)。こうしてさまざまな商品認知の普及活動をしているところに、今回のアクセラレーター・プログラムを見つけて応募した次第です。

――本プログラムを通して、どのようなことを実現したいですか?

竹内:まずは、自社の商品をもっと多くの人に知ってほしいですね。現状のVRは展示会で体験する人がほとんどで、自分で装置を購入してやり込んでいる人はまだまだ少数派だと思います。ですので、バンダイナムコさんと協力することで仮想現実の普及を加速させてVR業界も盛り上げていきたいです!

「VR×シリンダー」にとどまらない、楽しい未来に向けて
「VR×シリンダー」にとどまらない、楽しい未来に向けて

――ぜひ、多くの人にVR体験してもらいたいですね!最後に、今後の展望を教えてください。

竹内:アニメやゲームのファンの方々の中には、コンテンツを支えるだけでなく、自分でコンテンツを作りたい!という思いを抱えている方もいると思うんです。そうした願いを叶える受け皿として、私たちの会社が機能していけたらと考えています。

現在、マッサージボイスの企画会議やアンケートを行っています。好きなキャラクターイメージや理想のシチュエーションの意見を集めて形にしたり、シナリオを書いてくれたら採用したりと、お客さんといっしょに作品を作っていくつもりです。現在、男性向けのマッサージコンテンツに加え、女性向けのイケメンマッサージコンテンツを企画中です。

MOAI設計は、これからも仮想現実を用いた商品設計や製造販売を中心に据えつつ、誰もが作品づくりに参加できる仕組み「可創現実」を作りたいと思います!

誰もが作品づくりに参加できる仕組み「可創現実」を作りたいと思います!

これまでにない「触覚」が加わったことで、臨場感たっぷりのVR体験ができる【ストライク・ガジェット】の魅力。今後、新たなシチュエーションが増えることを期待せずにはいられません。

YouTube「もあいチャンネル」にて、社長による最新情報やもあちゃんのバーチャルユーチューバー動画を配信していきますとのこと。ぜひチェックしてみてくださいね!
https://www.youtube.com/channel/UCmixy_JcMbPXGwi0inylGYw