2018.11.8

みんなが主役の商品開発!「オープン・バリュー・チェーン」って?
バンダイナムコアクセラレーター2018優秀賞〝株式会社TRINUS〟

株式会社TRINUS 行ってきた

こんにちは!「3rd Factory レポート」編集部です!

みなさん、突然ですが
バンダイナムコアクセラレーター2018〟というプログラムがあることをご存知ですか?

バンダイナムコアクセラレーター

「挑戦・成長・進化!のバンダイナムコグループ」と、「この世にまだ見ぬ新商品やサービスを生み出す起業家」が新ビジネスの共創を目指すというプログラムです。ざっくりいうと、「あなたの企画、ぜひバンダイナムコグループにお手伝いさせてください!」ってノリですね。

2018年6月から始動したこの企画。10月3日(水)に「ビジネスプランコンテスト」が実施されました。164ものさまざまな応募プランの中からみごと優秀賞を獲得した6チームは、約5ヶ月に渡って、本プログラムの支援を受けながら事業プランを加速させています。

・・・という話を聞きかじった我々編集部。

さっそくこの6チームが、ふだんは何をしている会社で、どんな事業を進めているの?などなど、気になる疑問を解決すべく、まずは株式会社TRINUS(トリナス)さんの取材に行って参りました!

株式会社TRINUSがめざすのは、技術とデザインの化学反応
株式会社TRINUS代表取締役の佐藤真矢さん/TRINUSウェブサイト

株式会社TRINUS代表取締役の佐藤真矢さん。学生時代から、仕組みづくりや起業することに憧れを抱いていたそうです。大学卒業後には、大手の金融機関に就職。そこでベンチャー企業を支援する部署に所属することとなった佐藤さん。

その後、外資系のコンサルティング会社や、オープン・イノベーションを推進する企業への転職を経て、徐々に自分がやりたい事業のビジョンが固まります。

「今しかない!」・・・かくして佐藤さんは、2014年に株式会社TRINUSを立ち上げました。

TRINUSに行って、見て、聞いてみた!

――まず、TRINUSとはどのような意味があるんでしょうか?

佐藤さん「ラテン語でトリプル=3つという意味があります。私たちの事業は、技術とデザインをつなげて、そこから生まれる新しい商品をユーザーに届けること。技術、デザイン、ユーザーの3つを「とりなしていく」という日本語の意味もかけていますね。」

技術、デザイン、ユーザーの3つを「とりなしていく」という日本語の意味もかけていますね。

――ダブルミーニングになっていたんですね!では、具体的に事業の内容を教えてください。

佐藤さん「まずは、メーカーさんが持つユニークな技術を私たちのサイト上で公開し、その技術を用いた商品企画を募集します。現在募集中のものでいうと、ライオンさんの独自技術「水で洗い流しても成分が肌に残る。成分吸着技術」「水を肌に貼る?剥がれにくく目立たない貼付剤技術」の2つになります。その技術に対し、デザイナーの方々がアイディアやデザインを企画し、サイトに投稿します。

企画はサイト上に公開されユーザーの皆さまに評価していただき、商品化の実現性を吟味しながら弊社で採用作品を決めていきます。最終的に採用となった作品は、ユーザーの皆さまにクラウドファンディングを通して支援をしていただいたり、弊社のサイト上で販売されます。」

商品企画に応募するのは、プロのデザイナーさんですか

――商品企画に応募するのは、プロのデザイナーさんですか?

佐藤さん「だいたいが個人のクリエイターさんか、フリーのデザイナーさんですね。なかには学生さんの方もいらっしゃいますよ。アイディア勝負なので、プロやアマといった線引きはありません。」

――技術者、クリエイター、ユーザーの間をとりなすのは、通常の3倍のパワーが必要になりませんか?

佐藤さん「メーカーさんには日の目を見ないまま、埋もれてしまっている面白い技術がたくさんありますし、デザイナーさんの考えたアイディアを見るのも楽しいんです。商品を見てびっくりしてくれるユーザーの方々の反応も嬉しいので、とにかく楽しいに尽きますね。

――埋もれた技術を発掘する作業って楽しそうですね!

佐藤さん「プロトタイプにも至っていないような、それでいてコレにも使えそう、アレにも使えそう・・・なんかできそう!というような技術が山ほどありますよ(笑)。弊社ではこれまでに11種類の技術を特集して、木工や漆、金属加工や食品など、ジャンルも多岐にわたっています。」

ハイセンスなアイテムをつぎつぎと商品化!

――一番のヒット作品はズバリ?

佐藤さん「「花色鉛筆」はおかげさまでバズりましたね。これは、廃棄古紙だったものを主原料にして作られた色鉛筆で、花びらのような削りかすが生まれる作品です。500万円以上の資金が集まったり、海外のメディアでどんどん拡散されたりと、瞬く間に反響を呼んだヒット作品になりました。」

「花色鉛筆」

――最近の注目作品は?

佐藤さん「森永製菓様とのコラボ商品ですね。研究所に眠っていた「溶けにくいキャンディ素材」を活用して開発したのが、1粒で40分長持ちする超持続性ミントキャンディ「TiMES(タイムス)」です。キャンディなのに、板チョコのようにぱきっと折って食べる形状が特徴で、眠たい会議中や運転中など、様々なシーンでスマートに作業に集中できる新しいキャンディです。

40分長持ちする凄さを伝えるために、モデルさんが40分間ただキャンディをなめているだけの実証実験動画も作りました。 ぜひ40分見てください(笑)」

バンダイナムコアクセラレーターでさらなる加速を目指す!

――ここだけの話、アクセラレーター・プログラムに参加してから、何か動き出しましたか?

佐藤さん「もちろん!これまで、私たちは企業の持つ技術をベースにしてきましたが、今度はそれを、バンダイナムコさんの持っているキャラクターやコンテンツにと共に共創する・・・そんなサービスができないか、日々模索しています。」

バンダイナムコアクセラレーター優秀賞

――それはぜひ実現に向けて頑張って欲しいです!最後に、今後の展望を教えてください。

佐藤さん「これからも、技術・デザイン・ユーザーの3つをうまく活用してつなげていくことで、イノベーティブな商品を生み出すことを続けたいです。ゆくゆくは、世界中の技術やデザイナーのアイディアが集まって、面白い商品が生まれるようなプラットフォームにしていきたいですね。」

技術者やデザイナーに限らず、一方的にものを買う消費者である私たちもモノづくりに携わることができる!誰もが主人公になれる株式会社TRINUSさんの事業。来年2019年2月の成果発表会が、今から待ち遠しいです!

株式会社TRINUSさんの入居するビルの屋上

ちなみに佐藤さんを撮影したこちらは、株式会社TRINUSさんの入居するビルの屋上。都心の街並みが一望できる、素晴らしい眺めですね…。社員みなさんの憩いの場になっているそうです。いやぁ・・・羨ましい、こういう環境で働きたいですよね(笑)。