2018.10.19

作りたいから作ってみた
~自律型バトル戦車ロボ「アルゴロイド」編~

ミナサン、ハジメマシテ!「3rd Factory レポート」 編集部デス!

ミナサン、ハジメマシテ!「3rd Factory レポート」 編集部デス!

3rd Factory レポートとは・・・商品のいろんなウラ側や、製作の途中段階や、さらには開発している中の人のヒミツやこだわりまで、『3rd Factoryの側にいる人たち(=我々編集部)が各所で聞きかじった話をざっくばらんにお届けする』・・・それが、3rd Factory レポートです!

CEATEC JAPAN 2018 に展示された「あるモノ」
CEATEC JAPAN 2018 に展示された「あるモノ」

さてさて!今回みなさんに紹介したいものがあり、「3rd Factory レポート」編集部は CEATEC JAPAN 2018(シーテックジャパン2018)という展示会にやってきました。

ひとの社会を豊かにするための、情報技術を使ったさまざまな「最先端なモノやサービス」が集まった…(以下略) そんな最先端な場所に、なんと「3rd Factory」で絶賛開発中のプロトモデルも展示されるとの話を開き、私は胸を踊らせ現地へ行ってまいりました!

設定過多じゃないの?「自律型・バトル・戦車・ロボ」の真相
設定過多じゃないの?「自律型・バトル・戦車・ロボ」の真相

人だかりでよくわからなかったけど、すごくデカいステージみたいなのがありました。スーツを着た方たち、何を見ているんでしょうか…。おそるおそる接近してみると…。

スーツを着た方たち、何を見ているんでしょうか…。

これが…。

これが「アルゴロイド」か!

これが「アルゴロイド」か!

で、アルゴロイドって何だ!?う~ん………?………キャタピラのついた土台に…………?……iPhone 7 Plus か……………8 Plus か……………いや、7 Plus………………………………そこは問題じゃないか。スマートフォンが乗っていますね。
会場の係員のお姉さんに話を聞いて、試遊にチャレンジしてみます。

会場の係員のお姉さんに話を聞いて、試遊にチャレンジしてみます。

スマートフォンの中には、すでに動きや能力値がプログラムされた4体の動物パイロットがいると。クマ、オオカミ、ネコ、ネズミ。いずれ劣らぬ個性派ぞろいです。そのうち1体を選んで、戦車の車体にドッキングさせるだけ、なのだそう。

え!?前もって準備はされてるとはいえ、それだけで遊べるの!?

え!?前もって準備はされてるとはいえ、それだけで遊べるの!?

しかも動物パイロットってよく見たら、3D で描かれてる!!かわいい!!表情もたくさんあるし、ぬるぬる動くぞ!!推せるわ。ネコを選んだので、戦車にセット、と…。

 しかも動物パイロットってよく見たら、3D で描かれてる!!かわいい!!表情もたくさんあるし、ぬるぬる動くぞ!!推せるわ。ネコを選んだので、戦車にセット、と…。

これで完了。あとは係員の方がマスター端末を使ってゲームスタートさせると、勝手に戦車は動き出し、フィールド場の他の戦車とバトルを始めるのだそう。戦車といっても実際に大砲を撃つわけではなく、そのあたりはスマートフォンの光と音、そして振動の演出となります。

スタート時はこのように、フィールドの四隅に戦車が待機している状態です。

スタート時はこのように、フィールドの四隅に戦車が待機している状態です。相手がどんな動物を選んだかは神のみぞ知る…。バトルが始まったら戦車は、自動的に障害物を避けながら、索敵に出かけます。勝手によく動くもんだなぁ。

そんなことを考えている間に、ドカーン!!!!最後の一体を撃破したワレワレが優勝です!やった~。ありがとう、ネコ!!!今回は4種類の動物しかいなかったけど、商品化したのち、プログラミングによって次々とオリジナルキャラが誕生したら。いったいどんな戦いになるんでしょうね…。とんでもない数のバリエーションができそうです。

さて。動物を選択したあとは黙って見ていることになったけど、確かにこれが「自律型・バトル・戦車・ロボ」か。名に偽りなし。でもどうしてこういう形になったんだろう?

シンプルに色々試した結果が「アルゴロイド」だった
株式会社バンダイ新規事業室の豊田淳(とよだじゅん)さんに編集部が突撃インタビュー!

会場にいた「アルゴロイド」開発を担当している、株式会社バンダイ新規事業室の豊田淳(とよだじゅん)さんに編集部が突撃インタビュー!

---最初からこういう戦車の形を考えていたんですか?

豊田:アルゴリズムを組み込んだホビーで何ができるか、をテーマにここ2 年がんばっていて、様々な形にチャレンジした結果のいまの形なんですよね。だから最初の方はとりあえずで作ってみただけで、戦車とは考えていませんでした。

---最初は何を作ったんですか?

豊田:昨年のCEATEC JAPAN 2017 に展示した「NABACOM(ナバコン)」ですね。

NABACOMは、グループ会社のバンダイナムコスタジオが独自に開発した “玩具プログラミング言語 NABASIC”で組んだプログラムを走らせる事ができるタブレットなんですが、そのNABACOM(ナバコン)を使ってプログラミングすると「フィギュアの内部に搭載されたLEDライトが光って神々しい!」みたいな遊びを提案してました。

NABACOM(ナバコン)

---これが「NABACOM(ナバコン)」…。「アルゴロイド」の影も形もないですね。

豊田:でも、この玩具プログラム言語「NABASIC(ナバシック)」は、いまでも「アルゴロイド」の中で生きてます。そういう意味ではこれを「アルゴロイド・プロトタイプ」としても間違いではありません。

---ホビーというとどうしても外観からイメージしてしまいますが、しっかりした中身を作れば、改良していけるんですね!!

豊田:そうですね。なのでその年の秋に開催されたTechCrunchTokyo2017(テッククランチトーキョー2017)に展示された「NABACOM(ナバコン)」は、今度はフィギュアではなくイルミネーションを光らせてみました。

今度はフィギュアではなくイルミネーションを光らせてみました。

--あー!これがその写真ですか、きれいです!!これも「NABACOM(ナバコン)」で…。

豊田:しかもこれ点灯だけじゃなくて、回転も「NABASIC(ナバシック)」言語で制御してるんですよ。 プログラムでクリスマスを彩るって、素敵じゃないですか。

---そうすると個人の自宅だけじゃなくて、お店に飾っても楽しそうですね。

豊田:そこから2017 年の年末なんですが。バンダイナムコスタジオの協力を経て「Stem ロボ」が完成します。すでに戦車バトルの原型はできていて、負けると白旗が上がる仕組みです。

Stem ロボ

---あー!すでにキャタピラがありますね!もう見えてきたぞ。ちなみに地面の白いテープはなんなんですか?

豊田:このテープを戦車の下に取り付けているセンサーが感知することで、戦車がまっすぐ走ったり、直角に曲がれたりするようになるんですよ。

---なるほど。本体にも工夫があったんですね。そりゃそうか。ちなみに「Stem ロボ」はスマホが乗っていませんが…。

豊田:この次の段階が、本日お見せした、スマホを搭載した「アルゴロイド」ですね。「Stemロボ」にあったスピーカーを廃し、スマホでのバトル演出に移行しました。

商品化未定!「アルゴロイド」の行く末は…!?
商品化未定!「アルゴロイド」の行く末は…!?

開発の豊田さんによると、なんと「アルゴロイド」の商品化についてはまるっきり白紙とのこと。ほんとうにこのプロダクトを世に知らしめることはできるのか?たぶんに不安は残る…。

ただ、子どもたちにプログラミングを楽しく学習してもらえるためのツールを作りたい、という輝ける目標へ向けて全力で向かっている想いは伝わってきました!

多少の「作ってみた」的なお遊びノリはご愛嬌。アルゴロイドチームメンバーが、未来にバトンを渡すという役目さえ忘れなければ、展望は明るいでしょう!うん、きっと大丈夫ですよ!

だってパイロット君、こんなにかわいいんだもの!飼いたい。

だってパイロット君、こんなにかわいいんだもの!飼いたい。

おまけ
アルゴロイド」の乗っていた大きな「ステージ」ですが…。

「アルゴロイド」の乗っていた大きな「ステージ」ですが…。

会場入りするまでこんな骨だったみたいですよ(笑)。

会場入りするまでこんな骨だったみたいですよ(笑)。こういう裏側も、今後お見せしていきますね!よろしくお願いします!!!