2019.07.12 作りたいから作ってみた

教育ITソリューションEXPOで見えた「アルゴロイド」最新事情!

アルゴロイド最新事情!!!

みなさんこんにちは! 3rd Factory編集部のgでございます!

2019年6月の話になりますが「第10回 教育ITソリューションEXPO」というイベント、みなさんご存知ですか?「大学、小・中・高校、教育委員会、塾・予備校、専門学校などの職員、教員が来場する教育分野日本最大のICT総合展」と言われるこの招待制イベントには、国内外から集まったたくさんのデジタル教材などが展示されます。

そんな教育ITソリューションEXPOに3rd Factoryの『アルゴロイド』が展示されているらしいのですよ。一体、どういうことなんでしょう?アルゴロイドの過去記事を読みながら、お台場へ。

過去記事:作りたいから作ってみた~自律型バトル戦車ロボ「アルゴロイド」編~

大きな会場に、一コマのブース

到着したのは、東京ビッグサイト…からは少し離れた

「東京ビッグサイト青海展示棟」

余談ですがお台場の「青海(あおみ)」と言えば、〝アイドルがライブ会場を間違えて、田舎にある「青梅(おうめ)」に行ってしまったー〟なんてエピソードが知られていますね。

しかしここは東京ビッグサイト駅でも

国際展示場駅でも

青海駅でも

青梅駅でもなく

最寄り駅「東京テレポート駅」。

そして会場へ・・・。

BANDAIブースありました!!以前の記事でも登場いただいた、「アルゴロイド」開発担当、株式会社バンダイ新規事業室の豊田淳(とよだじゅん)さんもいました。さっそくお話をお伺いしようと思うんですが、あのその前にブースめっちゃ狭くないですか!?BANDAIのイメージってこう、どかーん!っていうイメージなんですけど。

どかーん!のイメージ(※おもちゃショー)

「今回は撮影可能なモックを展示して、コンセプトへ興味を持たれた方へ説明を行うのみにとどめています」と説明を受けました。なるほど…。

小規模だから展示物は最小限にし、その後ろに商談スペースのようなテーブルを用意してあるんですね。

開発状況を直撃インタビュー!

―さて、今回このような展示になっているアルゴロイドですが、現在どのような状況なんでしょうか?

豊田:ある程度まで開発したところで、一度基本に立ち返り「プログラミングで戦うのは面白いのか確認しておこう」ということになって。PCの中だけで完結するシミュレータをまず作ったんです。パソコンの中でプログラミングして、パソコンの中だけで動かすというアプリですね。

―それをどう役立てたんですか?

豊田:バンダイ本社にモニターとなる親子を何組かお呼びし、体験していただきました。ドキドキだったんですが、アンケートは高評価で。子ども達はもちろん、同伴いただいたお母様方も「教育の役に立ちそう」と全員がポジティブな意見を仰っていただきました。「しょせんバンダイの玩具でしょ」みたいなイメージが払拭できるような手応えは感じましたね。

―すごいですね!

豊田:そして今度は、昨年のCEATECで知り合った「株式会社ワオ・コーポレーション」さんの運営する個人指導塾に行きまして。小学一年生から中学一年生と幅広い年齢の子ども達に体験していただいて、そちらもなかなか好評だったので自信が持てました。

―YouTubeに動画が上がってましたが、そちらもこの流れですよね。今年はたくさん子ども達に遊んでもらっていたんですね。

豊田:ですね、その動画もシミュレータを使った一環です。それだけじゃないんですよ、同じことをやっても仕方ないなということで、大阪の体験会では我々ではなく〝ワオ・コーポレーションさんに講師をやっていただく〟という試みをしてみました。

―何か違いはあったんですか?

豊田:すごくあったんです!僕らは授業スタイルをとって子ども達にプログラミングを教えていたんですが。教え慣れている方は、あえて全部伝えず、子ども達に自らやらせるんですよ。目から鱗でしたね、全部言っちゃいけないんだと。だから求められているのは取扱説明書ではなく、教員のためのテキストブックだったんです。大きな学びにつながりました。

―ではシミュレーターで得た学びを踏まえて、開発も大きく前進したということですね!

豊田:ところが肝心の開発の方はあまり進んでいないんですよね(笑)。

―ええええーーー!!?

アルゴロイドは、教育界へ新風を吹かすか

―ではまだ開発状況は芳しくないということですが。アルゴロイドはこれからどのような玩具に成長していくのでしょう?

豊田:まずは8月には実機で動かせる状態にしようと動いています。いつまでもシミュレーターではいけませんからね。現状1対1でのバトルからスタートさせる予定なんですが、そこから複数対戦、チームバトル、旗取りや鬼ごっこに至るまでたくさんのゲームルールに対応させていきます。IPも使ってないですし、ステップバイステップな開発なので、バンダイ的じゃないなぁと自分でも思いますが、自社のみでは成立しない企画なので(笑)。

―ただの遊びではなく「教育」が噛んでいると、ノウハウを蓄積させるにも時間がかかるということなんですね。この「教育ITソリューションEXPO」全体を見ても思ったんですが、動きの面白いプログラミングロボットはいたんですが、バトルが入ってる企画はほとんどなかったんですよ。そういう遊びが入ってるのって強いなと傍目でも感じました。

豊田:そうですね。アルゴロイドのようなエンタメ性って、実は教育の業界に求められていたものかもしれないなと感じます。2020年には小学校でプログラミングが必修になりますけど、一部の教育者からは、従来の教育と同じように「紙の上で理屈を学べばいい」みたいな風潮があるらしいんですよ。でも、それじゃダメだという現場の声も強いんです。ロボットという実機があるから子ども達は試行錯誤して、試して、修正する。そうやって自主性が高まることをやらないと、教育効果がないんじゃないかと。

―例えば技術・家庭だって、座学で糸ノコの使い方を学ぶより本棚作った方が楽しいし、栄養素を覚える前にカレー作った方が絶対に楽しいですもんね。

豊田:そうなんですよ、早く実機に触ってもらわないとプログラム嫌いになっちゃいますよ。楽しい!の連続のほうがいいですよね。だからアルゴロイドにしても、僕たちが作ったカリキュラムをやるだけではなく、プログラムへ自分なりのアレンジが加えられるようなのりしろも作れたらいいなと思ってます。技術的な知識がより必要になるのかもしれないですけど。

―友達とプログラムをシェアして発展させていけると楽しいんでしょうね。

豊田:思い描けば描くほど、長い戦いになりそうです(笑)。僕たちの行く末を見守っていただけますと幸いです。今はまだこのイベントでも小さいブースですけど、いずれ「全てはここから始まった!」的になればいいと考えています!

まだまだアルゴロイドの挑戦は始まったばかり。これからの発展に期待しましょう!