
こんにちは!「3rd Factory レポート」編集部です!
みなさん〝ZEONIC TECHNICS(ジオニックテクニクス)〟のことはご存知でしょうか!
ミニチュアのザクを組み立て、プログラムを組んで自由自在に動かせる、ロボット工学の基礎とプログラミングの概念が詰まったSTEM教材。3rd Factoryでもコチラの記事などで紹介したのですが、今年の5月に発売しています!
そんな〝ZEONIC TECHNICS〟に関し、最近【「脳活動」で動いた!】というプレスリリースを発見した編集部。いったいどういうことだ!? と速攻でアポを取りバンダイ本社に突撃! さっそく「脳活動」でミニチュアザクを動かす現場をおさえることができましたので、そのレポートをお届けします!
そもそもどうして脳活動で動かすことに…?

レクチャーしてくれたのはZEONIC TECHNICSプロジェクト、メカニックの柳さんです!
——柳さん、お久しぶりです!今日もよろしくお願いします!
柳:よろしくお願いします!
——今回は脳活動でザクが動いた!って聞いて来たんですけど…「脳活動」ってそもそもなんですか…?
柳:考え事などをして脳が動くと、酸素を欲して血流が上がるんですよ。その活動のことを「脳活動」といいます。今回は脳の血流量の変化で、ザクを3段階にわけて動かしています。
——なぜ「脳活動」でミニチュアザクを動かすことになったんですか?
柳:今回のプロジェクトは株式会社NeUさんという、脳科学の研究をされている会社とのコラボレーションなんです。一緒に面白いことができないかな…?っていうところから、ZEONIC TECHNICSを「脳活動」で動かそう!というプロジェクトが誕生しました!
——なるほど!脳の活動を測定するセンサーなどはNeUさんの技術なんですね。
柳:はい。NeUさんは脳血流量の変化を計測する技術を持っていて、脳を測りながら鍛える脳トレなんかを提供されているんですよ。我々はミニチュアザクをスマートフォンアプリでコントロールする商品を作っています。今回はこの技術をコラボレーションさせることができました!
——なんだかワクワクしてきました!早速、やってみてもらっていいですか?
ザク起動への道…まずはセッティング!

今回使用するのは、このプロジェクト専用に開発された右側のミニチュアザク!
5月に発売した量産型ではなく、この為に用意されたという、まさかの「サイコミュ・システム 試験用ザク」。色が濃く、量産型より少し大きく、ゴツいイメージです。両腕からメガ粒子砲が発射されそうです。

そしてこちらが脳活動を計測するためのバンドです。
脳の活動を計測…というと、SF物語に出てくるようなコードがたくさんついた機械を想像する方も多いと思うのですが、こちらはかなり小型&軽量!技術は進化しているんですね…

裏にはセンサーがついています!

タブレット端末とザク、そしてセンサーを接続!
接続完了を知らせるように、モノアイ(LED)が光り、テンションが上がります!

センサーは額に当てるような形で装着!
まず通常時の脳活動レベルを測るため、心を落ち着かせて深呼吸をします…。

柳:……(深呼吸)……。
ついに!! ミニチュアザク起動!

通常時の脳活動数値測定が終わり、柳さんの脳が思考をはじめると、それに合わせてミニチュアザクが動き出しました!!

ミニチュアザク:ガシャーン…!ガシャーン!
起動音を発しながら、かっこよくポージング!
ミニチュアザクは、脳の活動量に合わせて
レベル0 直立
レベル1 動作確認
レベル2 腕部メガ粒子砲
の3つの動きをすることができます。

レベル2の腕部メガ粒子砲を繰り出すには設定にもよりますが、かなりの脳活動が必要…!
そのぶん、発動したときのカッコよさはピカイチです!

——すごい!めちゃくちゃかっこいいです!
柳:ありがとうございます。
——自分も体験してみましたが、意識的に脳を活動させるのが難しかったです…。脳血流を上げるには、どんな事を考えればいいんですか?
柳:歌を3倍の速さで歌ったり、難しい書類を読んだり、緊張状態をイメージすると脳血流が上がりますよ。あとテンパると簡単に脳血流が上がります(笑)。それと、センサーの位置でも変化します。この位置は人それぞれ違うようなので、自分に合ったセンサーのポジションを探すのも楽しいです。
——位置でも変わるとは驚きです!この脳活動のコントロールを思うがままにできるようになると、何か良いことってあるんですか?
柳:脳活動をコントロールできるようになると、ストレス耐性が向上する効果が最新の研究によって確認されているんです!
——なんと!楽しくストレス耐性を得ることができてしまう!

というわけで今回はたっぷり「脳活動」でミニチュアザクを動かすところを見せていただきました!!
脳活動についてもっと知りたい場合は「(株)NeU取締役CTO 川島博士インタビュー」見てくださいね。 |
予想以上に楽しく、そしてザクの動きがかっこよく、ガンダムファンには垂涎もののアイテムだなぁと思いました。
——柳さん、今日はありがとうござました!最後に一言、お願いします!
柳:真面目な技術で面白い事を一緒にしたい企業様がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください!
今回のプロジェクトは「リサーチコラボレーション」ということで、一般に販売はされない予定とのことですが、このシステムを利用した新しい試みや、面白いコラボレーション展開があることに期待せざるを得ません…!
3rd Factory編集部も、ZEONIC TECHNICSの動きをチェックしてみなさまにお届けしたいと思います!
それではまた次回お会いしましょう!
Ⓒ 創通・サンライズ